簿記とは?

最初からむずかしい概念の話で恐縮ですが、まずは「簿記ってなんだろう?」というところから始めます。

当たり前すぎて、知っているようでホントはよく知らないのが簿記の知識かもしれません。 基本中の基本のことを知っていると、簿記を勉強するのがきっと楽しくなると思います。 ではさっそく始めましょう!

八百屋さんやエステサロンなどお店の商売も、上場企業や中小企業など会社の活動のすべても、世の中の仕事はすべて”利益を上げること”を目的に営まれています。 簿記は、そうしたさまざまな営業取引から得た利益を知るために必要な技術です。

難解な定義を引用しますと、
「特定の経済主体の経済活動を主として貨幣の金額によって捉え、その主体が所有・管理する財産の変動を帳簿に記録計算する技法」
、が簿記です。

かみくだいてみますと、
「特定の経済主体(八百屋さん)の経済活動(野菜を仕入れて、売った結果)を貨幣の金額によって捉え(きちんとお金で計算し)、その主体(八百屋さん)が、所有・管理する財産の変動(どのような経営状態にあるのか?)を帳簿に記録計算するのが簿記」
、ということになります。

ここで重要なのは、簿記は、単純にその日の売り上げを計算するためだけの技術ではないということです。
その八百屋さんは、所有している土地でお店を開いているかもしれません。 もしくは、毎月大家さんに家賃を払って営業しているのかもしれません。 開業した時には、数百万円の元手(資本金)も必要だったでしょう。 ご夫婦だけでは手が足りなくて、アルバイトを雇って営業しているかもしれません。 1個250円のキャベツの仕入れ値が、市場では150円の時も180円の時もあるでしょう。

そうしたお金の流れを、大きなものも小さなものもすべて洗い出して、いま八百屋さんの経営がどのような状態にあるのか、一目瞭然に把握できるようにするのが簿記の技術なのです。

それってすごいことだと思いませんか? このことは、経営規模が2~3人の八百屋さんが、社員数数万人の大手企業になっても、基本的にはまったく同じことがあてはまります。

簿記とは「帳簿記入」の略です。 企業では経理の担当者が、この帳簿のつけ方を理解して、日々の経営活動を記録・計算・整理して、経営成績と財政状態を明らかにしています。 その結果として、財務諸表などのデータが作成されていきます。

大手企業の現場では、月末にもなると無数の伝票が処理されています。 少しおおげさかもしれませんが、たとえ交通費伝票の1枚が欠けたとしても、正確に経営状態を把握したことにはなりません。

無数のお金の取引を一円単位で正確に記録すること。 そのことではじめて、経営者が今後の会社経営の判断材料にしたり、また、銀行や取引先が、この会社は倒産の危険性がないか?安全か?と判断するための資料が整うわけです。

簿記の知識は、その計算方式を知ることです。 つまり、会社の経営状態を正確に把握できる、唯一の技術が簿記ということです。
その技術が身につくのだと思うと、なんだかワクワクしてきませんか?


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